ウィスキーログ

ウィスキーのいろいろ

用語

【用語】バーンズナイト

【用語】バーンズナイト スコットランドの詩人であるロバート・バーンズの誕生日を記念してお祝いをすること。 誕生日は1月25日。バーンズサッパーとも呼ばれる。 この日はウィスキーとハギスを楽しんでお祝いするらしい。 アラン ロバートバーンズ シン…

【用語】ノンエイジ

【用語】ノンエイジ 瓶詰めの工程で、熟成年数や製造年数の異なる原酒をブレンドした製品のこと。若い原酒も対象となる。 世代を超えて、最良と思われる原酒をブレンダーの判断でミックスしていくことから、まさにブレンダーの腕が光る。 年数の異なる原酒を…

【用語】スティープ

【用語】スティープ 日本語では浸麦槽(しんばくそう)と呼ぶ。大麦を仕込み水に浸すための容器。 2〜3日の間水に浸して発芽に必要な水分を大麦に含ませる。

【用語】フェインツ

【用語】フェインツ 再留の工程の最後に出てくる留液のこと。テール(tail)や後留液とも呼ばれる。 不快な香りが含まれていたり、アルコール度数が安定しないことから製品として出荷されることはない部分。 フェインツは次の再留で再び素材として使用され蒸留…

【用語】フォアショッツ

【用語】フォアショッツ 二回目の蒸留(再留)の時に最初に流れ出る部分をフォアショッツ(foreshots)と呼ぶ。 "fore"の部分が英語でいうと「前部の」や「前方の」という意味を持つ。フェインツ(後留液)と混同してしまいがちになるので、foreを基準にして覚え…

【用語】ポットエール

【用語】ポットエール 初留後にウォッシュスチルに残った廃液のこと。スペントウォッシュ、バーントエールという呼び方もある。 廃液といえど、栄養価は高いため家畜の餌などに再利用される。

【用語】モスボール

【用語】モスボール 蒸留所が操業を停止すること。または操業停止状態の蒸留所自体を指す。 モス = moss とは苔のことかどうかは定かではない。

【用語】フェノール

【用語】フェノール ピートによる燻煙時に発生するフェノール化合物のこと。ppmという単位を用いて測定する。 ppmの数値が大きいほど、ピーティでスモーキーな味わいがするウィスキーとなる。 たとえば、スモーキーな香味に定評があるアードベッグは55〜65pp…

【用語】オプティック種

【用語】オプティック種 ウィスキーの原料となる二条大麦の一種。2000年以降、市場に出回りウィスキーの原料として利用されている。 アルコール収率が高く、410〜420 LPA/トン麦芽 程度。1950年頃のゼファー種という品種で370〜380 LPA/トン麦芽 程度であり…

【用語】ラメジャー

【用語】ラメジャー ポットスチルの内部に取り付けられている鎖のこと。 蒸留をしている間、ポットスチル内部を這うようにしてゆっくりとラメジャーが回転してモロミが焦げ付くのを防止する。 カレーやシチューを温める際に焦げないようにヘラやお玉で混ぜな…

【用語】ワームタブ

【用語】ワームタブ ウィスキーを蒸留する際に利用する冷却装置の一種。 ヘビのように曲がりくねった管(ワーム)が中を通っている桶のこと。 広い場所と大量の水を使用することから、効率は悪いが、冷却速度がゆるやかなため香り豊かな酒質になると言われて…

【用語】チェイサー

【用語】チェイサー ウィスキーなど度数が強いお酒を飲むときに、傍らに置いておく他の飲み物。主にお水。 度数が強いウィスキーをそのまま飲み続けると、胃や喉に負担がかかるのと舌が麻痺して味がわからなくなってしまうので、途中でチェイサーを飲むこと…

【用語】連続式蒸留機

【用語】連続式蒸留機 ウィスキーを蒸留する工程で使用する蒸留機のひとつ。単式蒸留機(ポットスチル)と違うのは蒸留を止めずにモロミを連続投入できる点にある。また、アルコールを作るという観点では単式蒸留機よりも短期間で大量に高純度のアルコールを…

【用語】ライ麦

【用語】ライ麦 ウィスキーの原料となる穀物の一種。 アメリカのライウィスキーの場合、51%以上がライ麦でないとライウィスキーと名乗ることができない。 他にカナディアンウィスキーでもライ麦を使用する機会が多い。 ライ麦由来のスパイシーでオイリーな味…

【用語】モルトスター

【用語】モルトスター モルトスター(製麦業者)は麦芽を蒸留所に販売する業者のこと。かつては蒸留所でフロアモルティングを行い、麦芽を自ら調達していたが近年はモルトスターから仕入れる蒸留所が多い。 分業体制にとなり、モルトの生産に特化することで…

【用語】ゴールデンプロミス種

【用語】ゴールデンプロミス種 スコットランド産大麦の一種。二条大麦。従来の品種と比べると、アルコール収率が高い性質があることから、スコットランドでウィスキー造りを活性化させた一要因となった。1968年ごろから市場に出回るようになる。 現在はより…

【用語】カスクストレングス

【用語】カスクストレングス 樽出し後に加水をしないで瓶詰めしたウィスキーのことを指す。 通常は加水してアルコール度数を40〜46度ほどに調製するが、カスクストレングスは何も足さずにそのまま瓶詰めする。 ボトラーズからカスクストレングスの状態で…

【用語】トウモロコシ

【用語】トウモロコシ ウィスキーの材料となる穀物のひとつ。バーボンは51%以上の穀物がトウモロコシでなくてはならない。 デントコーン、ポップコーン、スイートコーン、フリントコーンの4つの種類があり、ウィスキーの材料となるのはデントコーン。 ポ…

【用語】ノンチル

【用語】ノンチル 冷却濾過を行わないで瓶詰めすること。 樽出しそのままのウィスキーには低温になると白濁する成分が含まれるため、ウィスキーは瓶詰めの前に低温濾過を行い、白濁する成分を取り除くのが一般的である。 具体的にはウィスキーをマイナス4〜…

【用語】バット

【用語】バット 樽の一種。ウィスキー用の樽でいうと最大級の大きさ。ラテン語で「大きい樽」を意味する。容量は500リットル程。 シェリーの輸送用として作られたことが始まり。 最初にシェリーを詰めて風味を宿してからウィスキーの熟成に意図的に使うこ…

【用語】パンチョン

【用語】パンチョン 樽の一種。大きさは480〜520リットル程度。樽の中では比較的大きめのサイズ。樽の中では経が大きいのが特徴。熟成がゆっくりと進むため、長期の熟成に向いている。パンチョンで熟成するとスッキリとした味わいのウィスキーになる。…

【用語】シングルカスク

【用語】シングルカスク ひとつの樽だけから瓶詰めしたウィスキーのこと。別名はシングルバレル。オフィシャルボトルではなく、ボトラーズによる商品としてシングルカスクが販売されることも多い。 アルコール度数も高めで、味わいも個性的なものが多い。 蒸…

【用語】オクタブ

【用語】オクタブ ウイスキーの熟成に使用される樽のひとつ。最も小さい樽。 容量は45リットル〜68リットル程度。小さな樽ほど、ウィスキーの熟成が早く進行する。 ボトラーズであるダンカンテイラーの商品「オクタブシリーズ」はオクタブ樽を利用して追加の…

【用語】ウッドフィニッシュ

【用語】ウッドフィニッシュ ウィスキーを熟成した後に、別の樽へ移して別途香り付けをすること。 熟成の期間は数ヶ月から長い場合は2年程度。ワインやラム、シェリーなど他のお酒の熟成に使用されていた樽を利用することが多い。

【用語】後熟

【用語】後熟 別名、マリッジと呼ばれる。各種ウィスキーを混ぜあわせ、ブレンデッドウィスキーを作ったあとに原酒同士をなじませるために再度樽の中で熟成させること。後熟に必要な熟成期間は数ヶ月から1年ほど。 ホワイト&マッカイはモルト原酒を混ぜあ…

【用語】ホグスヘッド

【用語】ホグスヘッド 樽の種類のひとつ。容量は250リットルでバレルよりもやや大きい。ウィスキーを詰めた樽の重さが豚(hog)1頭の重さと同じくらいであったため、この呼名となった。バーボン用の樽を解体し、胴回りを大きくして作りなおしたものがホグスヘ…

【用語】バレル

【用語】バレル 樽の種類のひとつ。容量は180〜220リットル程で、いくつかの樽の種類の中では小さめ。アメリカでホワイトオークを材料に作られることが多く、最初はバーボンやテネシーウィスキー、カナディアンウィスキーの熟成に使用される。二回目以降はス…

【用語】クーパー

【用語】クーパー 樽職人のこと。ウィスキーを詰める樽以外にも木製のウォッシュバックを製造・修理することもある。 作業する場所はクーパービレッジと呼ばれる。樽職人の給与は歩合制らしい。

【用語】ワラント(勅許状)

【用語】ワラント(勅許状) 英国の王族たちが気に入った商品にワラント(勅許状 = ちょっきょじょう)を発行する。ワラントを賜った場合、商品に王室の紋章を付けることが許可され、王室や官庁などといった公的機関と取引を進めやすくなる。商品や企業のステー…

【用語】グリーンモルト

【用語】グリーンモルト 乾燥前の水分をタップリと吸った麦芽のこと。この状態から乾燥させることで麦芽の成長を止め、一番糖化がしやすい状態を維持させる。