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ウィスキーのいろいろ

【用語】エンジェルシェアー

【用語】エンジェルシェアー

直訳するとAngel share > 「天使の分け前」「天使の取り分」。樽に詰めたウィスキーが、熟成している間に徐々に揮発していって減った分のウィスキーのことを指す。

樽は熟成の間、寒暖による気温差から膨張と収縮を繰り返し、その過程で樽の成分がウィスキーへ染みこむと共に、一部は揮発してしまう。スコッチやバーボン問わず、樽熟成の過程で必ず発生する事象である。

熟成している土地の気候や倉庫内の高低差によってエンジェルシェアーとして消えてなくなる量とウィスキーが減る時間には差が発生する。

スコッチの場合は初年度に3〜4%減少し、次年度以降は1〜2%のペースで樽の中のウィスキーが減少していく。