ウィスキーログ

ウィスキーのいろいろ

酵母

酵母はウィスキーの原料のひとつ。英語ではyeast(イースト)と呼ぶ。微生物の一種で学名はサッカロミセス・セレビジアエという。

発酵の工程で使用し、酵母は穀物由来の糖分をアルコールと二酸化炭素に変換する役目を果たす。また、発酵の過程で香りの成分も生成される。

以前はビールの醸造に使用していたブリュワーズ酵母と呼ばれる種類を使用していたが、現在はウィスキー専用のディスティラリー酵母と呼ばれる種類の利用が主流となっている。

どのような味のウィスキーを造りたいかに応じて、酵母の種類や形状を選択する。形状には粉末状、ペースト状、液状などがある。

日本やアメリカでは、蒸留所やオーナー企業ごとに酵母を独自に培養を行い発酵に用いる傾向にある。スコッチの蒸留所は酵母会社から酵母を仕入れるパターンが多い。大きな酵母会社としてケリー社とマウリ社がある。