ウィスキーログ

ウィスキーのいろいろ

【用語】連続式蒸留機

【用語】連続式蒸留機

ウィスキーを蒸留する工程で使用する蒸留機のひとつ。単式蒸留機(ポットスチル)と違うのは蒸留を止めずにモロミを連続投入できる点にある。また、アルコールを作るという観点では単式蒸留機よりも短期間で大量に高純度のアルコールを作り出すことができるのが特徴である。その反面、原料が持ち合わせる香味や個性的な味わいは消え去ってしまう傾向が高い。

ウィスキーではグレーンウィスキーを作る場合によく用いられ、他のスピリッツを作ることも可能である。

1820年代にイギリスのロバート・スタインによって発明された。その後イーニアス・コフィーが改良型を発表し、連続式蒸留機の基礎を築いた。コフィーの蒸留器は14年間特許を取得していたことが名残りとなり、パテント(patent = 特許)スチルと呼ばれることがある。

連続式蒸留機は2〜4つの塔で形成され、自動的にモロミが各塔へ流れていき徐々にスピリッツへと蒸留されていく。