大麦
ウィスキーの主な原料のひとつは穀物ですが、スコッチや日本のウィスキーは大麦を多用します。大麦はビールにも使用されます。
二条種
- スコッチやジャパニーズウィスキーの原料に利用される。
- 粒が2列で実るのが特徴。
- デンプンが多く、タンパク質が少ないことがウィスキーを作る条件に最適。
- 播種時期によって春大麦(春に蒔いて、秋に収穫)と冬大麦(秋に蒔いて、初夏に収穫)に分かれるが、ウィスキーでは春大麦が使われる。
六条種
- 粒が6列で実る。
- そのまま食用にすることが多い。
- 麦茶の原料。
- 一部、グレーンウィスキーを製造する過程で、糖化用に使用することもある
スコットランドの大麦
品種改良を重ね、ウィスキーをより多く作りやすい大麦に進化していきました。
- 1ヘクタールあたりの収穫量やアルコール収率(LPA/麦芽1トン)で大麦の品質が評価される。
- LPAは100%アルコールに換算した場合のリットルを表す。
- 1950年頃のゼファー種で アルコール収率は 370 - 380 くらい。2000年頃から使用されたオプティック種の場合、410 - 420ほどのアルコール収率。
日本の大麦
- 1873年に札幌醸造所にて栽培が開始された。
- スコットランドのシェバリエ種、アメリカのゴールデンメロン種がベースとなっている
- 現在の代表的な品種はニシノチカラ、ミカモゴールデン、あまぎ二条、はるな二条、サチホゴールデン など
- 国産の二条大麦はビール向けでウィスキー用は輸入が多い